「やる」こと。一歩を踏み出す勇気
ずくがあるね〜といわれるけど、ずくはない
わたしはよく「ずくがあるね」と言われます。
「ずく」とは信州の言葉で「やる気、モチベーション」とか「頑張ってやろうとする気持ち」みたいな意味合いで使われます。
正直なところずくはないです。
でもどうして「おいでよ上田」なんてめんどくさいことや、いろいろな催しを一月一回のペースでできているのか。
心配はあとからでもできる
なにか新しいことをしたいと思ったとき、きっと大抵の人は 「ああなったらどうしよう、お金が必要になったらどうしよう、機材を揃えないと、うまく行かなかったら恥ずかしい、人が集まらなかったら困る、自分になんか才能もない、できるわけないし、、」などなど、まず心配事から始めると思います。
でも、それって「まず始めないと心配しても仕方ないこと」なんです。
だからまずは、一歩踏み出してみる。
わたしはまず「やる」を繰り返しをしているだけです。
心配しても事態は何も進んでいかない。だから、心配してやきもき・もやもやしている暇があったら、まず「やる」と宣言する。予算を立ててみる。企画書を書いてみる。詳しい人に話を聞いてみる。
心配して二の足を踏んでいると、そのぶんだけ時間はどんどん過ぎていきます。何も成果が出ない時間だけが積み重なって、最終的に「あ〜ずくが出ないし、今回はいいや」となってしまう。
面倒くさい気持ちは時間が経てば経つほど跳ね除けるのが難しくなるものです。
どの本を読んでも書いてあることは、「やる」か「やらない」か。
それだけの違いです。
そして、もし心配事が的中して失敗してしまっても、なぜ失敗したのかがわかれば、同じ失敗はしなくなります。
失敗した!というところで立ち止まってしまうのではなく、どうして失敗したのかをしっかり分析して、別の方法でやってみる。
最悪その原因がわからなかったとしても、「実績と経験が一つ増えた」と思えば損したことは何もありません。「やる」ことで得るものは「人間関係」や「知恵」など、数えられないものがたくさんあります。
「やる」人には、必ずご褒美があるものです。
経験は一番の教科書になる
わたしも「おいでよ上田」としてだけでなく、今までいろいろな催しを主催してきました。
初めて主催したイベントはもう大変で大変で、来た人も身内だけで、大赤字を出して終わりました。
終わった直後は「やらなければよかった…」と心底思ったものですが、その後もなんだかんだとイベント主催をこなし、「おいでよ上田」としては2018年6月から2ヶ月に1回くらいのペースでイベントを企画しています。
イベントの開催記録はこちら
わたしは2年くらい前からよく本を読むようになったのですが、本をたくさん読んでいれば最初から絶対に失敗しないかと言うと、それは違います。
今までの経験があったからこそ、本を読んだときに「ああ、だからこの時のイベントはうまくいかなかったのか!」という気付きにつながったので、今やっているイベントは自分が楽しく、大きなトラブルもなく開催できていると言えます。
何事も「やる」→「ふりかえり」→「もう一度やってみる」を繰り返さないことには成功しないとわたしは思っています。
「やる」ためのコツ
それでも、慣れていない人にとって「やる」ことは非常にエネルギーを使います。
失敗するかもしれない、赤字になるかもしれない、人が集まらないかもしれない、なにかトラブルが起きるかもしれない。
いろいろな不安に打ち勝ってまず第一歩を踏み出してみる、その一歩目が一番エネルギーを使います。
わたしが一番効率がいいかな、と思うのは、まず「やる」と周りの人に宣言してしまうこと。
「やりたいと思ってるんだよね」くらいでもいいかもしれません。
宣言する人はなるべく多いほうがいいです。
そうすると、知恵が集まってきます。
「手伝うよ!」「面白そうだね」「あの人が詳しいから、紹介するよ」「もっとこうしたらいいんじゃない?」などなど、アイディアをもらえることが多くなって、自分のモチベーションも上がるし仲間も増えます。
ここで大切なのは「やめたほうがいいんじゃない」という人とはなるべく距離を置くこと。
「やらない」のはラクです。流れに身を任せていればいいだけだから、何も考えなくていい。でも、何も得るものはありません。
「それいいね」と言ってくれる人は、きっとふだんから「やる」人です。「やめたほうがいい」という人は、ふだんから「やらない」人。
人は、周りの人に影響されます。
自分がなりたい姿はどちらなのかを考えれば、おのずとどういう人と仲良くするかも決まってくると思います。
まず「やる」こと
考え過ぎずにまずやってみよう。一歩踏み出すと、世界は変わります。
関わる人も、経験も、増えます。自分の価値が変わります。
周りとの関係が変わり、地域とのつながりが変わり、「自分のポジション」がわかってきます。
そういう人がたくさんいることで、地域は元気になっていくのだとわたしは思います。